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  • 執筆者の写真Miki

「鬱憤ばらし」と「炎上」

ここ最近、芸能人たちの自殺の背景には、SNSでの過剰な誹謗・中傷がきっかけになっていたことが判明して、SNSでの書き込みにも責任が追及されるようになりました。(当然です)


そんななか、某相談所は同じような体験者Aから相談を受けたことがあったそうです。


Aは会社勤めでしたが、敵対する人間関係が多いと感じてしまう気質だったため、その鬱憤を晴らすために、毎日のように口喧嘩や自分語りをSNS上で、繰り返しやっていたそうです。


昔でいうアラシですかね…


Aは、だからといって気が晴れるわけでもなく、ムカムカしながらパソコンの前でキーボードを叩きつけている日々だったんだそうです。



そんなことを繰り返しているうちにAは、一部のITマニアたちの力で、とうとう個人を特定されてしまいました。


Aは、炎上を収めようと弁護士を雇ったのですが、さらに燃え広がる一方で、嫌がらせはどんどん過熱していきました。


一度上がった火の手は、Aだけでなく周囲の人々にも飛び火していきました。


雇った弁護士が嫌がらせのあまりこころの病を患ったり、家族はもちろん、近所の方々、通っていた大学、さらには会計士などにまで、火の粉が降りかかったらしい。


Aは、自分がやってきたことは許されることではなく、償っても償いきれないと思うものの、これからの人生、増えていく罪の全てを背負っていくしかないのか?と、すがる想いで相談してきたようです。


 

▶︎ 「お悔やみを申し上げます。」


相談を受けたカウンセラーは、そう答えました。


「かつてのご自身の鬱憤のはけ口にしていたものが、今度は自分自身に跳ね返ってきてしまったのですね。自業自得と言いますが、正にその様相であるとお察しいたします。」…と。


カウンセラーはAに対して、どんな悪人でも心のどこかで「自分が恐ろしいことをしている」と気づくことができれば改心できるものだと諭し、この相談者Aに「今は耐える時かもしれませんね。」と優しく声をかけ、終結したらしい。




確かに、素性も明かさずに知り合いでもない他人をネット上で批判を通り過ぎて、Aのように単なる嫌がらせを個人的な憂さ晴らしに悪用している者はイケすかない。


だが、そんなAでも直接誰かを殺したわけではない。

幸いにも、傷つけた相手が自殺したわけでもない。


仮に、過去に殺人の罪を犯した者でも、刑期を終えれば、

出所して、それなりの生活をしていくだろう。


個人を特定され、就労も困難になり

家族も含めてノイローゼになるかもしれない。


でも、それは自身がこれまで他人に与えていたものを

一身に背負うことになっただけで、それがある種の「社会的罰」であり、

社会的な「刑期」なのかもしれない。




・・・ただ、惜しいですね。


ネットでどれだけ強がっても、憂さ晴らしになっていないと

気づいていたのにやめられなかった…。


もっと早く、自分のおこないが何の意味もないことに気づき

相手を慮る、思いやれる…本当の自分に戻れたらよかったんだと、

失敗から、学んでほしいと思いました。


ツラいだろうけど、耐えてほしいですね。

そして、2人目のAさんが出てこないよう啓発して欲しいです!


やめよう! ネット中傷!!  


プスプスッ・・・標語みたいやねw   おわり♪

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