Miki
まわりくどい表現
あなたは「もっと簡潔に話してくれない?」と言われた経験はありませんか?
回りくどい説明をして、結局一番伝えたいことが伝わらないなんてことも。
「もう少し簡潔に教えてくれないかな」 「結局、何?」 「それで……どういう意味?」
などなど、回りくどいことを指摘されて「うっ」となった記憶は、誰しもあるのではないでしょうか。私もです。
そこで今回は、回りくどい話し方の改善法を一緒に考えてみましょう。
まず、ここでいう「回りくどい表現」とは、
「遠回しでハッキリしない言い方・伝え方」を意味します。
例えば、仕事ではこんな話し方が“回りくどい”とされます。
部下「あの、取引先Aの件なんですけど、前に◯◯さん(上司)がおっしゃっていた単価5万円の希望を伝えたら、佐藤様は難色を示されていて…。ただ、現場の◯◯様は何とかその予算で検討してくださっている状況でして。ただ、再来月には決算があることも踏まえると、確約できるかどうかは怪しいかなあ……と思っておりまして。」
上司「で、結局5万円で話は通りそうなの? 回りくどいやり取りは無しにして、結論だけ教えてよ」
・・・という具合い。
「結論を最初に言え」とよくいわれますが、それは回りくどい言い方を避けるためです。
回りくどいと思われる人の特徴
(1)伝えることの優先順位が付いていない
回りくどい人は、自分が得た情報を何もかも伝えようとします。
そのせいで結論が曖昧に見えてしまうのです。伝えたい内容に優先順位が付いていないせいで、「全部出し」になってしまっていませんか。
(2)状況を察してもらいたい願望がある
結論だけでなく経緯を話したがるのは、経緯に「かわいそうに、助けようか?」と言わしめるような状況があるからではないでしょうか。
そして、上司や同僚に状況を察し、助けてほしいと思っているからでは……?
特に経緯を強調して話すタイプには、察してほしい願望が見受けられやすいものです。
(3)おっとりした生育/職場環境の出身
元々、要点をまとめて話さなくても許される環境で育っていれば、回りくどい話し方を変える必然性もありません。
おっとりした職場で育ってきた人ならば、純粋な「回りくどい話し方マスター」になっていてもおかしくないでしょう。
(4)相手の顔色をうかがう癖がある
怒られるのが怖い、間違っていたらどうしよう……。
そんな気持ちがあると、話が回りくどくなってしまいがちです。
相手の顔色をついうかがう癖がある人は、いくらビジネスで端的に話す重要性を知っていても、つい逃げの一手で回りくどい伝え方を選んでしまいがちです。
回りくどい話し方を改善しよう!
回りくどい話し方を改善するには、訓練あるのみ。
最初から要点をかいつまんで話せる人はいません。
誰しも鍛えられて、簡潔な話し方を手に入れてきたのです。
だから、あなたも大丈夫。今日から以下の訓練をやってみましょう。
(1)結論から話す訓練を積む
元々結論から話す訓練を積んでいない人は、まずここから始めてみましょう。
例えば、「隣の部署の◯◯さんが資材について相談があるとおっしゃっていて、詳しく話を聞いてみたんですけど」といった時系列順の伝え方を改め、
「◯◯さんから、資材の入庫スケジュール前倒しにしたいとご相談がありました。」と、結論だけを伝える努力を始めてみましょう。
(2)文章を書いてから削る癖を付ける
回りくどい話し方をする人は、文章もまどろっこしいものです。
メールを書いたら、どんどん文字数を削る癖をつけましょう。
ニュアンス、親近感といったエッセンスも訓練中はあえて削ってください。
文字の足し算は後からでもできますが、引き算は努力しないと身に付きません。
(3)プライベートでも話し方を変えてみる
例えば「最近、彼氏から連絡が来なくって、LINEの頻度が週に1回くらいになっちゃってて。忙しいのは分かってるけど、こっちの気持ちも……」なんてグダグダした悩みだって、「今寂しいんだよね」という結論から話せます。
常日頃から端的に話す訓練をすると、仕事でも要点をかいつまんだ話し方が身に付きます。
(4)「何をしてもどうせ死なないし」と開き直る
相手の顔色をうかがう癖のある人なら、社内の怖い人にだって顔色を無視したところで死にはしない……と、開き直って端的に話してみましょう。
相手の顔色をうかがわなくても、死にはしません。
会社員はどんなにやらかしても、クビになるだけです。
回りくどい話し方をやめると、あらゆる場面で役に立つ
このように、回りくどいコミュニケーションは「メール」「社内調整」「プレゼン」「プライベート」など、あらゆる場面で変えられると気付けたと思います。
回りくどいと言われた人も、これから訓練すれば大丈夫!
回りくどい話し方から脱却して、人生を少しポジティブに変えてみませんか?
Mental Office ココカラでは、コミュニケーション能力低い系だと思い込んでいる方向けに「正しい伝え方スキル」の訓練もおこなっています!
ゆっくりやっていけば、必ず変われますよ!
