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  • 執筆者の写真Miki

コミュニケーション

こんにちは、熊本のカウンセリングルーム「Mental Office ココカラ」です✨


私はもともと臨床の看護師として、20年以上勤めてきましたので、クライアントとの対話をとても重視しています👀


精神科の看護師にとって、患者さんとの対話、コミュニケーションは、看護そのものであり「話す」ことで、互いに分かり合える「歩みより」といえます。


一方通行な要望のみで発注を受けても、どこから手をつけていいのか、何を支援すれば改善と言えるのか分かりませんよね。


通常、一方通行なコミュニケーションといえば、マスコミを思い浮かべます。


「報道」として、TVやラジオ、新聞に雑誌などあらゆるメディアから、情報を発信しますが聞き手側から発信することはできません。


このように私たちが普段扱っている「コミュニケーション」とは、通常二人以上の間で双方向から発信・受信できる情報のやり取りを指しています。


しかし、どちらかに脳の障害があったり、自閉症などこころの障害がある場合などでは、双方向からのやり取りが難しくなるケースもあります。


特にそれが家族であったり、我が子であれば、互いに分かり合えないという葛藤から、家族の苦悩感は大きくなりがちです。




▶︎ PECS


実は自閉症や脳障がい者にも有効な、絵カードなどを用いた特殊なコミュニケーション技術「PECS」というものがあります。


PECS とは、絵カードに描かれた絵と、意味・内容をマッチングさせる学習からはじめ、自分がほしいものを家族や他人へ発信する練習を行うものです。


行動分析という理論から、対象者の好むものを特定しておきます。


例えば、TVが好きな人ならTVの絵カードを大きめに用意して、そのカードを手に取れば、支援者がTVを点けるように一連のシステムを学習させるのです。


できるようになれば、カードを小さくしたり、絵カードを増やしてどれがTVカードなのか分別できるように練習します。


このように小さなステップをクリアしていくと、支援を求める人のもとへいって、「○○を□□してください。」のように文脈として発信できるようになるのです。


それまで、なんらかの障害などで分かり合えなかった家族でも、要望がみえる、分かる喜びは嬉しいものです。


私がお手伝いしている「放課後等デイサービス COCHI(コチ) 」では、ここ半年間で話せなかった子どもたちが急成長してくれています。


話せなかった子どもたちが絵カードをつかって、いろんな要求をしはじめると自然と発語が増えたり、話しかけたい人のところまで自発的に移動することも増え、豊かなこころの成長を実感できます✨


COCHI のように、放課後等デイサービスなどの福祉サービスでPECS など科学的根拠に基づいた療育をおこなっている施設は、まずないでしょう。


COCHI では、熊本県の菊池圏域の児童を対象として受け入れをおこなっていますので、お住まいの児童福祉課へご確認ください。


育児のなやみ、発達障害でのお悩みなどあれば気軽に相談してほしいと願っています。



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