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  • 執筆者の写真Miki

ピンチをどう乗り切るか

こんにちは、熊本のカウンセリングルーム「Mental Office ココカラ」です✨


3年前、長崎県の私立高校で生徒が自殺した問題で、当時、学校が遺族に対して、「突然死ということにしないか」と提案した際、県もこれを追認していたことがニュースで取り上げられています。


3年前のことが今ニュースになる理由もよくわかりませんが、

“遺族は「今は、県が一生懸命対応してくれている。今後も法律に基づいた対応をしてほしい」としています。”(NBC長崎放送より)


おそらく重視すべきは、当時教頭で現校長が「突然死ということにしないか」と提案したこと、それを県が追認したということでしょうね。


やっぱり、学校も県も「いじめ」については隠蔽したいという心理が共通した事件だと言えるでしょう。


……ひとりの命が失われていても隠したいと思ってしまうんですね。

むしろ、命が失われたことで、余計に隠したくなったのかもしれません。


これは、交通事故のひき逃げなども同じ心理から「逃げる」と考えられます。


これらのことから、犯してはいけない失敗、あるいは突然の事故などで重大な場面に直面したとき、私たち(日本人)は逃げよう、隠そうとする生き物なんだと思ったほうがよさそうです。



▶︎ 仕事上のミスに関するアンケート調査(100人規模)


ところが、仕事上のミスなど起こったときにどんな行動をとるのか…というアンケート結果では、9割の人が素直に「正直に伝える」とし、1割の人が「隠す」と答えていました。


「正直に伝える」と回答した人のコメントのなかには、「心境的には隠したいけれど」という前置きが多く見られました。


そして、隠したい気持ちを抑えて正直に伝えることで、問題を小さいうちに解決でき、被害を最小限に止められるという意見が目立ちます。


一方、ミスを隠すと回答した人のコメントを見ると、ミスの大・小で隠すか隠さないかを判断している様子がうかがえました。


「小さなミスを隠すことで大きなミスに発展してしまうこと」などは、頭の中にないようでした。


▶ ミスを隠す人の心理


・仕事への考えが甘い

自分の仕事が周りにどのような影響を及ぼすかがわかっておらず、自分が仕事でミスしても周りには影響がないと考えています。

職場全体の中での自分の立ち位置が理解できておらず、自分の仕事が全体のどの部分を担っているかも把握できていないと、ミスを隠しても発覚しないと考えがちです。


・ミスを責められるのが怖い

単純に叱られるのが嫌だという思いしかなく、ミスがどのような結果を及ぼすかには頭が回らないと隠しても平気だと考えてしまいます。


・自尊心が強い

プライドが高い人は、周りからの評価は必ず高くなければならないと思っています。

自分がミスしたことを周りに知られることが我慢できないため隠してしまいます。


・出世したい気持ちがある

出世や社会的進出などを実現するためには、ミスをしたという事実が知られてはいけないと考えがちです。




▶ ミスしたときの正しい対処法


仕事上のミスの対処法として正しいのはどのような方法なのでしょうか?


ポイントとしては、たった2つを押さえることです。

・隠さないこと

仕事上のミスは隠しても必ずどこかの段階で発覚してしまいます。いずれはミスが見つかるということを自覚して、早い段階で直属の上司に報告することが大事です。早い段階ならミスが周りに及ぼす影響が小さく、対策もとりやすくなります。

・再発防止の仕組みづくりを考える

ミスをしたことによって、仕事の取り組み方の間違いや職場全体の作業の進め方の問題点などが浮き彫りになることがあります。個人的に再発防止策を練るよりも、職場共通の問題点として上司と一緒に再発防止のための仕組みを考えたほうが、職場全体のミスを減らすことに繋がります。


▶ 「完璧」は幻想


いくら完璧な人でも、ミスの可能性をゼロにすることはできません。


つまり、その時点で真の意味での「完璧」など存在しないということです。


しかし、ミスを完全に防ぐことは無理でも、ミスが起こる可能性を低減させることは可能です。


完璧に見える人は、こういった対策や予防策をきちんと実践できている人なのかもしれません。


周囲への「報・連・相」を上手くこなしていること。

自分の失敗や経験を振り返り、繰り返さないための対策を実践できていること。

周囲の人の失敗から、自己省察できること。

そして、同僚たちの間に上下関係を作らず、協働できる関係を維持できることなど。


仕事もプライベートもやはり、人とのつながりや連携をうまくやり取りできることが大切ですね。


また、予期しない事故が起こったときに、どのような手順を踏むべきなのか

イメージだけでも持って、心の準備を整えておくと良いでしょう。


昨今のニュースを見て、「何だこいつは!?」とケナすだけでなく、

自分が当事者だったら…と、イメージしておきましょう。


失敗や事故を体験したら、素直に報告すること。

社会に生きている以上、対人に誠意を持って接することが基本ですね。

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