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  • 執筆者の写真Miki

他人とくらべてしまう心理

他人からどのように見られているのか気にしすぎて、自分の思うように行動できない人がいるように、「友人は幸せそうなのに、自分は不幸なことばかり」なんて、つい人と自分を比較してしまうこともまた、誰にでもあります。


隣の芝生は、常に青く映って見えるもの


頻繁に人と自分を比べてしまって息苦しい、人と比較するせいで思うように生きられない人もいるかと思います。

今日は、人と比べてしまう心理特徴から、どうして人と比較してしまうのかを自覚して、比較しない楽な生き方を見つけてみましょう。


▶ 人と比べてしまう心理的特徴


プライドが高く神経質なところがある

人と比べてしまう人は、自分ではそうではないと思っていても、実はプライドが高く神経質な部分を持っています。

プライドを崩されたり、些細なことが気になってしまうせいで、人と比べなくてもいいことまで過敏に反応してしまうのでしょう。

自分で気づけていないのは、プライドの高さが自分の弱さを認めさせないからです。自分のコンプレックスや弱点から目を逸らしがちだとも言えます。

能力と行動、環境にこだわりすぎている

人と自分を比べることをしない人は、主に自己の在り方や役割を理解しており、自分の信念や価値観の基準が明確になっているため、人と自分を比較することをしないのでしょう。これらの要素を自分で意識することは難しいです。

一方で人と自分を比べてしまう人は、自身の能力や行動、あるいは環境要因などを強く意識してしまうけいこうにあるのでしょう。こちらの要素は少しでも意識を向ければ比較できるからこそ気になってしまうのです。

「自分は同僚より仕事が遅い(能力)」、「自分には恋人ができない(行動)」、「自分は恵まれていない(環境)」と比較しては落ち込んでしまいがちですよね。


構ってちゃんで誰かに認めてほしい

人と比べてしまう人は常に、誰かに構ってほしい、愛してほしい、褒めてほしい、認めてほしいと願っています。これは強い劣等感がそう思わせるのでしょう。

「○○してほしい」と思うものの、自分から行動に移すことはありません。「自分が何をしても無駄」だと諦めてしまっているからです。

しかし隣の庭の芝生は青く、どうしても「隣の家の人」、つまり身近にいる自分が羨んでいる人になり替わりたいと思うせいで人と自分を比べてしまいます。

自分に自信がなく否定が癖になっている

自分の見た目、性格、能力など、自分に対しての自信が全く無く、そのせいで「自分なんて」という自己否定が口癖になっています。

人と比べてしまうのは、自己否定が当たり前になっているから。自己肯定感も低いせいで、自分の弱点を認められなければ、長所も認められません。

プライドが高いので、自己否定している自分を受け入れられないから、変わりたいけど変われないという悪循環に陥っています。


嫉妬心が強くすぐ人を羨んでしまう

人と比べてしまう人は嫉妬心が強く、「あの人のこんなところが羨ましい、自分もそうなりたい」と嫉妬が芽生えやすいといえます。

誰にでも嫉妬心がありますが、人と比べてしまう人は自分を認められず自己否定が癖になっているので、とくに人を羨みやすいのです。

人と比べてしまう人の中には嫉妬が抑えられないせいで、誰彼構わず敵だと認定して人間関係に疲労しているという特徴もあります。


勝った負けたを基準にしている

人と比べてしまうのは、無意識に「あの人より自分のここが勝っている(負けている)」なんて、勝ち負けを基準に生きているからでしょう。

能力と行動と環境にこだわりが強いので、とくにこの3つに関しては誰に対しても勝っているか負けているかを気にして比べてしまいます。

自分の方が勝っていれば優越感と安心感から態度が大きくなりますが、負けたと思った相手には居心地が悪いと感じ、関わり合いを避けようとします。

過去の嫌な体験から人を恐れている

人と比べてしまう人の中には、過去に信用していた人から裏切られたり、嫌な目に遭わされたせいで人を恐れるあまり、比較している場合もあります。

負けた経験の方が多い、トラウマが大きい人は「もう二度と誰かから嫌な目に遭わされないように」という気持ちから、人と比べるのです。

プライドが高くまた負けて悔しい気持ちになるのは嫌ということもありますが、弱い心を守るための本能的な自己防衛反応でもあるでしょう。





▶ 他人との比較をやめて楽になる方法


自分の弱さをしっかり受け止める

他人との比較をやめて楽になるには、まずは自分の弱点を知り、その弱点をしっかりと認めて受け止めることです。

自分を褒めるのも甘やかすのも自分が一番。誰かから認められたい、甘やかされたいと思うだけでは何も変わりません。

自分のプライドを守ってばかりではなく、弱さを受け止めてこそ、他人との比較をしなくても生きられるようになるのです。

視野を広く持ち些細なことは無視する

神経質なまでに人の発言や行動を気にしてしまうのは、視野が狭くなっているからです。視野を広く持ち、些細なことなんて無視しましょう。

誰かの不用意な言葉や行動が気になったら「自分のことを言っているのではない」と思い、忘れるように努めてください。

「自分には関係ない」と思って自分のやりたいように過ごしているだけで、他人と比較する癖がなくなっていきます。

認めてほしいならまず行動する

誰かに認めてほしい、構ってほしいと思っているだけではなく、どうすれば認めてもらえるかを考えましょう。

そして取りあえず思うように行動してみることです。その行動で失敗しても「また次、頑張ろう」で乗り切ります。

お気楽な人の真似をして自由気ままな生き方をしてみましょう。その内にあなたを認めてくれる人が現れ、人と比較することもなくなります。

嫉妬をバネに理想の人を目指す

嫉妬心が強いなら、その嫉妬をバネにして「羨んでいる相手」を目指してください。嫉妬を原動力に、理想の人に近づくのです。

「どうして自分はあの人みたいになれないんだろう」ではなく、「どうしたらあの人になれるんだろう」と考えましょう。

理想の人を真似するも良し、自分なりに工夫するも良しです。努力を続けている内は、嫉妬することも比較することも抑えられます。

過去は過去だと割り切ってしまう

どうしても過去のトラウマから人と自分を比べて落ち込んでしまうなら、過去は過去だとキッパリ割り切ってしまいましょう。

「二度と嫌な目に遭いたくない」とは思っていても、長い人生ですから避けられない悲運もあります。

プライドを壊されたくないからトラウマを怖がるということは止めにして、「どうすれば嫌なことを乗り越えられるか」を考えてください。



▶ 大切なこと


偉そうに書いてますが、私自身も誰かと比較したり、勝ち負け、優劣思考にとらわれがちです。


他人を羨んだり、優劣を考えてしまうことは生きている以上仕方ないものです。

実際にこの社会では競い合い、優劣を決する機会が多いという側面もあるからです。


私も若いころなどは、年上の兄たちや先輩、同級生に後輩たち、果てにはテレビで活躍してるような芸能人たちまで引き合いに出して、くらべていましたw


そのときはすごく真剣に考え、落ち込んだり、勝ち誇ったり…していましたがどれも一人相撲で真実はどこにもありません。


たとえば、「他人がすごい=自分がおとっている」と考えることです。


長年、考えていると自然と気づきますが「他人のすごさ≠自分が劣る」ということはありません。


他人は他人であり、自分は自分だからです。比べようがないことです。




他人のすごいところと、自分の弱いところを比較するのは

ラーメン屋と電気屋をくらべるようなものです。


電気屋なのに行列ができるラーメン屋をみて、悔しがっている状況です。


そんな当たり前のことが、理解できるまで私自身は長くかかったように思います。

いま、苦しんでいる人がいるのなら、自分ができる方法で本来の自分を知り、弱さも含めて受け入れてみることが第一歩になると思います。


自分が電気屋なのであれば、もっと自分のやるべきこと(役割)、やりたいこと(行動)に集中して、自身が持てる商品(能力)を開発(開拓)しましょう!


その一歩めが、自問自答であり、自身の能力を研ぎ澄ます作業になります。


わたしたちは、生まれながらに特別な存在です。

自分を信じて、自分の才能や能力を十分に発揮すれば、かならず社会に貢献する力が備わっています。



比べたってしょうがない…


その真実に落ち着けば、比べることで生じてしまった思考を取り扱わず置いておくことができるようになってきます。


あの子はああでうらやましいなあ…それに比べて私は…

ハッ!?こんなこと考えていてもしょうがないや!…というように。


大丈夫、あなたはもうよく分かっている。比べてしまってもいい。

でも、比べたことを自分の中心に据えないで、あなたはあなたのしたことと、しなかったことを見つめ、あなたがどう在りたいかを中心にしてみましょう。



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