Miki
他人の悪口に惑わされない

集団教育が根強い日本では、集団から「はみ出ない」ように教育されてきました。
そのデメリットとして個性を抑えることや独創性が潰されがちであることなどが批評されています。
そんな環境で育ったからこそ、「他人に嫌われたくない」という心理は、他国と比べより一層強い印象もありますよね。
ただ、この「嫌われたくない」という心理が働きすぎて、他人から悪口や陰口を言われることに過敏になりすぎて、身動きが取れなくなっている人もいるでしょう。
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そこで今日は、「言葉の境界線」について考えてみましょう。
誰かがあなたの悪口を言ったとしても、
それはその人の意見にすぎないこと、気づけていますか。
“悪口”は“悪口”でしかなく、本当の自分とは別物として境界線を引きましょう。
他人から悪口を言われる度に傷ついていると、自分の気持ちが沈んでしまいます。
余計な言葉、役に立たない他人からの言葉は、
自分の心や体の中に入れないようにしましょう。

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おそらく誰でも経験のあることでしょうが、実際にはそんなに感じていないのに
その時の状況や空気で、ついつい悪ノリして他人を悪く評価してしまったことないですか。
そして、この「つい言っちゃった」発言が出回って、本人を傷つけることになるとか…。
…ありそうですよね?
人はみんな基本的に「自分が大切」で自己愛や自尊心というものが備わっています。
それが防衛的に働くと、他人を批評し自身の優位性を誇示したくなる心理が働く場合があるのです。
また、自己を誇示することで得られた称賛や名誉によって自己陶酔に浸りやすく、
「快感」を覚える人も多いです。
ですが、結局は他人を批判しているだけで、自身が何かを成し遂げたわけでもないので
達成感が乏しく、更なる刺激「快感」を求めてさらに他人を傷つけてしまう人たちもいます。
▶︎ 増える正義中毒者たち
先日、何かのTV番組で言われていました。
コロナによる自粛生活が続く中、
近所の駐車場で子どもたちがバットを持って素振りをしているだけで110番通報がなされていたこと
さらには公園で遊ぶ子どもたちを戒めよう?と、何者かが砂に多くのカッターの刃を混入した事件
…などが取り上げられていました。
自警団を名乗る行き過ぎた「制裁行動」に快感を覚え、もはやテロリスト並の犯罪行為にエスカレートしてしまう者が増えているそうで…
自分たちに「正義」を感じるからこそ、過剰に反応し、結局は自己陶酔のために罪を犯してしまう、そんな人たちを「正義中毒」と呼んでいたのです。
「まさにそうだな」と感心しました。
駐車場で素振りをすることと「コロナ感染」との関連性も不明ですよね。
「自分は自宅に引きこもって生活しているのに、何で外で運動しているんだ!?」みたいな
八つ当たり的な心理反応があったのかもしれません。
しかし、それはその人の価値観と判断でしかなく、社会全体に共通した認知ではないのです。
こういった偏った批判に晒されることさえも恐れ、みんなが極端な「ひきこもりに徹しよう」となるのはよくないと考えます。
悪いのは「コロナ」であって、「人」が悪いわけではないのです。
個人的な見解と社会的な判断と上手に使い分けて、早くパンデミックが治まるよう祈り
健康を維持していきましょう。
