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  • 執筆者の写真Miki

台風14号

こんにちは熊本のカウンセリングルーム Mental Office ココカラです


昨日、台風14号の発生が認められました。


今回は、軌道が予測できないようで予測方円が異常に大きいのが印象的です。


直近の台風では、大きな被害こそありませんでしたが

豪雨災害からの復興途中にある地域にお住まいの方など、大変苦労されていることかと思います。


自然災害は、突如訪れ

罪のない人々の命を奪ってしまう、恐ろしいものです。


だからこそ、事前の備えが重要になってきます。


とはいえ、備蓄品の異常な買い占め行動にも困ったものですよね・・・。


必要なものは買うとしても

必要以上にアレもコレもと買い占めることは、いかがなものでしょう。


自分の安全、家族の安全を守ること以外にも

地域の人たちとともに生き抜ける「共生力」が求められます。



▶︎ 買い占め行為


コロナ禍でマスクの値段が高騰したことは、記憶に新しいですよね。

そんなマスクが今じゃ、廃棄品同様に200円台で販売されているんだとか・・・。


需要と供給のバランスが崩壊した結果でしょうけど、

そもそも何故「買い占め行為」が発生してしまうのでしょうか。



その1つには、経済学のゲーム理論による説明が最適でしょう。


それによると、誰かが買い占め行動を開始すると、自身の生存を確保するための最適戦略として、同じ行動を取ることを選択しまいがちなのです。それが、大規模な買い占めにつながるということです。


ですがこの理論では、生存に必須とは言えないトイレットペーパーさえも棚からなくなったことを説明できず、なにか別の視点が必要となります。


じつは、ゼロ・リスク・バイアスという考え方がマッチしています。


パンデミックのような不確実な事態に直面したとき、人々は生存を確保するために「何かしなければ」と感じ、トイレットペーパーを買い込むことで安心感を得ていたと仮定すれば、納得できてしまいます。


人はリスクに直面したとき、そのリスクをなくそうとする行動を取るものです。


ところが、ゼロ・リスク・バイアスとは、リスクを根本的になくす対策ではなく、表面的で簡易的な対策を取り安心する傾向のことを言います。


▶︎ 欲しくないものまで買っていた


前述のような心理的衝動で、結果的に不安に煽られ欲しくないものまで買ってしまっていた…なんてことが、ありませんでしたか?


結論から言うと、買いたくもないものを買ってしまうという行動には、2つの心理が働いています


ひとつは「無知」、何も知らないということです。


そしてもうひとつは「予想・予測」で、この先に何が起こるかを予想・予測するということです。


これら「無知」と「予想・予測」の心理が人間の認知機能に働くことで、前回の買い占め騒動のようなことが起こってしまったのでしょう



▶︎ トイレットペーパーが消えた!?


今年初旬に、トイレットペーパーが商品棚から消えたのは、ツイッターなどで拡散された印象的なデマがきっかけだったそうです。


ここには、先ほど述べた「無知」と「予測」が働いています。


ひとつは「多元的無知」という、心理学のタームで言われるメカニズムで、「自分はそう思っていないけれど周りの人はそう信じているであろう」と信じることです。


トイレットペーパーの買い占めについて見てみると、Twitterなどでは「トイレットペーパーは品薄でありません」「中国で作っていません、これはデマです」というTweetが多く出回っていました。


場合によっては「今のうちに買っておかないとやばい」という口コミもあったかもしれませんが、「品薄はデマです」というTweetが多かったにもかかわらず、実際はどんどん品薄になっていきました


これはどういうことかと言うと、トイレットペーパーはちゃんと供給されるということを知っていたとしても、「人々はトイレットペーパーが今後品薄になるというデマの方を信じるだろう」と疑ってしまうということです。


災害前に限らず、真実を見極める力が現代社会にはも止まられているのかもしれませんね



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