Miki
子供時代の成長を取り戻す
機能不全な家庭で育つと、成熟の過程が歪んでしまいがちです。 親代わりに、両親の精神的な世話をしなければならなかったり
まるで親の大人の友人のように扱われて、グチを聞かされたりしたことでしょう。
両親の間に入って、ケンカをやめさせようとしたり
お酒を飲ませないようにしたりもしましたかもしれません。
気づくと、子どもとして正常に成長していく機会を失っていた…なんてことも。 そんなあなたは、今、失った時をとりかえす必要があります。
生物学的な成熟以上に、早く大人になりすぎて、
人生の基礎を習わなかったので、いま、ゆっくりと学ぶ必要があります。 少し余計に時間がかかるかもしれませんが、
無理をしないで、ゆっくり一歩一歩成熟していきましょう。
人生、一生涯、成長の可能性があります。

▶︎ インナーチャイルド(内なる子ども)
インナーチャイルドという言葉をご存知でしょうか。
医療の現場で公式に使われることはほとんどなくて、私個人的にはあまり得意とする分野ではありません。(※メジャーではないということ)
しかし、開業カウンセラーの多くはこういったスピチュアル的なセラピーを好んでやっているところが多いのも事実です。
一昔前に流行った「アダルトチルドレン(AC)」と呼ばれる人たちやトラウマ関係などに使われることが多い言葉です。
具体的には、子供のから続いている考え方のくせや、行動パターンを指しています。
例えば、彼氏と喧嘩する時は
・いつも何も言えなくなってしまう ・すぐに怒ってしまう ・自分勝手になりやすい ・いつ見捨てられるかと不安になる
…など、怒りや悲しみ、不安、ネガティブな感情と結びついて、
・否定的な考え ・引きこもる ・逃げ出す ・黙り込む
…などの行動パターンがセットになっている場合もあると思います。
どういう訳か同じようなことを考えてしまったり、同じような行動を取ってしまうなど、
特定のパターン化された問題はインナーチャイルドが働きかけている可能性があるかも…と考えるのです。

▶︎ インナーチャイルドを癒す
1.自分のパターンに気づく・知る
特に人間関係や、強いストレス状況にいる場合は無意識的に働きやすく、上司や先輩とのコミュニケーション、恋愛などでやや緊張感のある場面などで表出されやすいでしょう。
特定のシチュエーションにおいて、どういうわけか、なぜだか、同じような気持ちや考え、行動パターンを取ってしまうこと。これらを発見し、自己パターンを理解することが大切です。
2.過去の傷つきと現在を分けること
自分の行動パターンが、過去の経験に由来したものかも…と、すでに自覚している人もいるかもしれません。
例えば、今の彼氏と喧嘩したときに何も言えなくなってしまうのは、
はじめての彼氏と喧嘩した時に意見を言ったから振られてしまった…という経験から来ているかもしれません。
しかし、現実的に元彼には振られたけど、今の彼氏に意見を言って振られるとは限りません。
むしろ、意見を言った方が自分を持っている女性だと評価されるかもしれません。
過去の体験が影響していることに気づいたら、
「過去は過去、現在は現在」としっかり意識して分けるようにしましょう。
具体的なインナーチャイルドの癒し方には、いくつかの方法があります。
Mental Office ココカラで主戦力となっている認知行動療法もそのひとつです。
3.インナーチャイルドを癒すことで得られるもの
インナーチャイルドに対応することで、現在の生きづらさや不適応な考え、行動パターンが少なくなり、状況に応じた柔軟な対応ができるようになります。
それでも、強いストレスがかかると、ついつい慣れ親しんだパターンが顔を出します。
しかし、自分のパターンに気づき・理解を経て、過去と現在を分けることができていれば、
「あ…またいつものパターンになってた。」 「もしかしたら、子供の頃の自分が顔を出したのかな…」
…と、状況を客観的に見れて、ストレスが小さくなったり、少しずつ柔軟な考えや行動が取れるように変わっていくことができます。
4.素人同士でインナーチャイルドの扉を開かないこと
過去の記憶や経験と向き合うのは大変な作業です。
特に、人の内側の深いところ、抑圧されていた無意識的なものになると、
なかなか見たくなかったり、意識することへの抵抗が生まれます。
例えば、子供の頃の思い出したくない記憶が今の考えや行動パターンに影響しているとしたら、なかなか意識したくないし、意識することで、疲れてしまったり、具合が悪くなったりする場合があります。
決して、素人間で行うべき作業ではありません。
大変な作業だなと感じたら、個人で行うのではなく、
カウンセリングなどで専門家と一緒やることをおすすめします。
