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  • 執筆者の写真Miki

期待しすぎないこと

Mental Office ココカラは、うつ病や不安障害などの疾患だけでなく

いじめやパワハラ・セクハラ、ストーカー、虐待、夫婦喧嘩まで相談に応じます♬


どんな悩みでも、「こころの専門家」をぜひご利用くださいね!


さて、今日は

他人に「期待しすぎないこと」をテーマに考えてみましょう!


古い(?)カウンセラーさんはよく“「期待」は失望の母”と言っていました。

要は、他人に期待するからストレスになるし、トラブルにもなると言う教訓ですね。


確かに過剰な期待は、恋愛や夫婦関係、仕事や対人関係に問題が生じやすくなる要因です。

自分の子どもへの期待となれば、虐待にもつながりかねないものです。


また期待は、時として「他者への要求」でもあり、「完璧主義」になってしまいがちです。

何より期待が強い心理状態は、強いストレスを伴いますので、ブーメランのように自分自身にも心の面で負担がかかるんですね。



▶︎ 期待の心理とは


今日、話す「期待」とは、

『私達がそれぞれに持つ「ものごとはこうあるべき」というイメージ』のことです。

だからもちろん期待は人それぞれで違うものなんです。


そして、私たちは自分の期待にそぐわないものを切り捨てていくので、意外と多様な発想に行き着かず、ストレスを抱えたり、行き詰まりを感じることも少なくありません。


では、どうして私たちは「期待」・・・「こうあるべき」というイメージを持つようになるのか、「心の成長プロセス」の視点からご説明しましょう。


▶︎ こころの成長プロセス

私たちは子供時代「一人では何もできない」ような「依存」の時代を過ごしています。

その中で、例えば、周囲の大人の期待に答えると愛される、いい思いをする、ということを経験的に知ることもあるでしょう。


また、私達が十分に周囲の愛を感じ、手助けや依存心が満たされているといいのですが、

人によっては「誰かをアテにしたかったのに誰も助けてくれない」「見捨てられた」「頑張って期待に応えたのに愛されなかった」といった「痛み」や時には「被害者意識」を持つことも少なくありません。


そしてその痛みや被害者意識から「自立」が始まっていくことも往々にして有り得る話。


「もう周囲に求めたって、期待に答えたっていい思いをすることはない・・・いいや、自分で頑張る」

そんな意欲を持つことがあります。


すると、今まで周囲に期待していたり、周囲の期待に答えていた感覚が減って、「自分自身」に期待するようになります。自分がこうなろう、自分はこうあるべきだ・・・といった風に。


しかし、実際はそうはいえども「どうしていいのか分からないこと」って多いですよね。

今までは、周囲の手助けの中で生きていた分だけ、「分からないこと・できないこと・経験不足であること」はたくさんあるものです。


だから、どこか「もう誰にも頼らない」という態度を取りながらも、どこかで誰かがなんとかしてくれないかを「期待」する気持ちが出てくるんですね。


もう少し感情面を見ていくと、どこか私達の「依存時代」に感じた失望、恨み辛み、被害者意識がまだまだ残っていることが多く、いわゆる「自立しはじめ」の時期は、途端に怒りが噴き出てきます。


どうせ人なんてアテにしたってね・・・。 そんな気持ちがたくさん出てくる時期でもあります。


一方、この期待の中で私たちは「自分なりのやり方」を模索し、どこか「努力した分うまくいく(はず)」と自分にも物事にも、多くの期待をかけていきます。


「あれもしたい、これもしたい」と自己実現欲求をたくさん持つようにもなります。


そこではどこか「思考的」になって「何が正しいか?」ばかりを考えたり、「私はどうすれば満たされ成功するか?」と「正解」を探すことにやっきになることもあります。


もちろん、自分のやり方で頑張って「成功」する度合いだけ、「自信」がつきます。

が、自分ひとりでアレもコレも・・・と考えるからこそ、物事に失敗すると、強い「失敗感」「自己不信」に晒されることもあります。


もう誰の手も借りない、誰にも期待しない。 自分の力で自己実現をする。

だからこそ、あれもしなきゃ、これもしないと・・・といった思いが強まる。


そもそも期待の心理・イメージは、私たちが子ども時代(依存時代)に、人との関係で傷ついたり、誰かの期待に答えられなくて悩んだり、周囲からの期待で苦労したなどの経験から、「これなら失敗しない」「私は人はこうあるべき」と学びとった自己防衛策の一つとも考えられます。


だから、なかなかこの期待してしまう気持ち、自分のやり方、イメージを手放すことが難しいことも少なくありません。


せっかく依存時代に学んで「自分が傷つかないように」得てきたものを手放すって不安ですからね。


ただ、このような発想が強まるからこそ、心理学では期待を強く感じる時期は

成長プロセスの中で最もストレスフルな時期」と考えられています。


ここでは「期待」をどう扱い、どう上手に抜けていくかで、私達の心のコンディションは変わっていくんですね。


また、あなたが「自分に期待をかけて頑張っている」分だけ、実は「他者」にも同じような「期待」をかけてしまうことがあり、コレが様々な問題や対人関係、パートナーシップでのトラブルのもとになっていく場合もあるのです。


余計なストレスやトラブルを回避するには、他人や自分にも期待しすぎない。

要求しすぎないことが、大切なのかもしれませんね。


今日は、「神頼み」しときましょうか(笑)



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