Miki
生きテク 〜 環境編
自分の人間関係の環境は、良い方向に向かっていますか?
腐っている環境の中に身を置くと、自分も腐っていきます。
ネガティブな人たちの間にいると、
自分もいつの間にかネガティブになっていきます。
いつも他人の悪口やゴシップを言い、批判をしているような人たちの周囲にいると、
自分もゴシップに参加したり、他人をけなすような行為を一緒にしてしまったりします。
他人を利用する利己的な人の側にいると、いつも利用されたり、共依存になったり、
自分も利己的な人間になってしまいます。
情緒的に冷たい人、助け合いの出来ない人、皮肉を言う意地悪な人、あなたの人格を否定するような人等と満足な人間関係を持とうとするのは無謀な事です。
こういう人がたくさんいる環境は避けましょう。
環境を選ぶのも生きる技術の一つです。

▶︎ 精神病と遺伝の関係
一口で「精神病」と言っても、その種類や性質は10人10色なのです。
同じ病名を持った方々でも、似通っているようで、原因も異なり、症状の出方も異なります。
よく「親族に精神病者がいると遺伝的に罹りやすい?」と聞かれますが、最大の要因はストレスへの耐性であったり、対象方法などの違いであったりしますので遺伝的要因が関係するとは言い切れないのが実情です。
遺伝要因よりも私たちが重視すべきなのは、生きていく中でのストレス環境であったり、その対処方法が重要と考えます。
特に心情を打ち明けられる仲間がいるのかどうか。
誰にも迷惑をかけたくない…。そんな考えで、独り抱え込んで解決できない悩みを延々と考え続けると明らかにストレスに暴露されている時間が長くなります。
抑うつ期間が長期化すれば、うつ病にもなるでしょうし、人によっては幻覚が出現し統合失調症のような症状を呈するかもしれません。
だからこそ「安心して話ができる環境」を作っておくことが重要なのです。

▶︎ HSPタイプの方が注意すべきこと
HSPとは俗にいう「繊細さん」のことで、音や光、匂いなど日常生活の様々な刺激に敏感で通常の人と比べ、より細かなことに気が付きやすい方々を称しています。
HSPタイプの方は、感性が繊細であるがゆえに望ましい環境にいても細かなつまづきに注意をとらわれ、ストレスを感じやすいと言えるでしょう。
会社にいれば上司や先輩から「とりあえずやっといて」と頼まれたことでも、十分な準備と正確な値を確認して、万全に課題をクリアしたくなります。
しかし当然ながら準備期間は他人よりも時間を要するため、周囲から「何やってんだよ!」「それはいいから早くやっちゃって!」などと急かされることもあるでしょう。
そうなるとHSPタイプの方は「何で…あんなこと言うんだろう。あの人がわからない。」といった具合にストレスが発生し、言われたことについて延々と考え続けるグルグル思考に陥ります。
大抵、はじめは怒り感情的な批判モードで「なんてヒドイことを言う人だ!」「人としてどうなんだ!」と、頭の中で繰り返しています。
次に「前にもこういうことがあった…」、「きっと今度会ったときは…」、「この先ずっと…」、「だって、今がそうなんだから…」と、過去〜現在〜未来へと時空を超えてストレスの範囲を拡大していきます。
最終的には、「私のせいだ」「私ができないからだ」などと、自責へと矛先を変えてしまい居ても立っても居られないほどに自己嫌悪感が強化されていきやすいわけです。

うつ病の方も同様にグルグル思考によって、自己批判の根拠を延々と探していきます。
また、統合失調症などに代表される「妄想」も類似しており、「どうしてこうなった?」という考えから「誰かにやられたのか?」と疑い始め、「そうに違いない」という根拠を漠然と探してしまうことがあります。
違いとしては、統合失調症やうつ病のケースでは、やや思考が短絡的で飛躍した結果論になりがちですが、HSPタイプの場合では長い期間をかけて熟慮して、自分を責める or とことん人を嫌うなどのケースがあるようです。
HSPタイプの方は、「迷惑をかける」と思い込む前にどんなことがあったのかだけでも信頼できる人に話してみて、聞いてくれた人の反応を参考に振り返ってみたり、そこから気づいたことをまた話してみたりするといいでしょう。
一人で抱え込んで、偏った考えから出た推測で、誤った行動を唐突に実行されることの方がきっと迷惑になりますので、事前に相談して自身の推測や行動計画が客観的に正しいと言えるかどうか確認はしておきましょう。
心情を「話せる環境」が、現代社会においては最も重要なのかもしれませんね。
ココカラが、皆さんにとってそういう役割を担っていける場所になれるよう精進します!(笑)
