Miki
生活のコントロールが崩れるとき
▶︎ 生活のコントロールが崩れるとき
時には自分の生活が、バラバラに崩れていくような気のすることがあります。
今までしっかりとコントロールしてきたはずの自分が
ガタガタと壊れてしまうような気のするときです。
自分のコントロールも、他人に対するコントロールもできなくなって
ブレーキがきかなくなったときです。 実は「このとき」こそが
本当の回復、改善への出発点となることが多いのです。
いままでカチコチにしがみついていたものから自分を離し、
ゼロの時点から始めようとしたとき、否認、否定が破られ、
現実にふれることができるのです。
しばらくの間、お先まっ暗のように感じるかもしれません。 苦しく、つかみどころのない暗中模索の過程で
今まで考えてもみなかった真実が、少しずつ明らかになってきます。

▶︎ 依存からの解放
生まれてからこれまでの期間をかけて築き上げてきた「概念」が
大きく変わるとき。それは大層な刺激になるでしょうし、不安も伴います。
「私がいないと彼は生きていけない…」そう信じている人に
“彼はあなたがいなくても生きていける”という事実を認識してもらうことに似ています。
まるで“彼”のために自分が存在しているかのように聞こえますが
実際は、自分が“彼”に依存しているだけのことが多いのです。
極端な母子関係や恋愛・交友関係に見られるものです。
カウンセリングなど専門家の支援を受けて、改善が図られる際に
これまで当たり前と思っていた「概念」、私がいないと・・・という思い込みが覆されていくわけです。
対象が子であれば、素直に“成長した”とも捉えられますが
共依存にある関係では、大切なものが奪われていくような、喪失感に似た感情が生まれます。
その時に、自分も子もコントロールできないような、困惑した状態に陥りやすいのです。
しばらくは困惑状態が続きますが、それを乗り越えると
新たな概念が構築されて、社会に適応できる健全な母子関係に戻ることができます。
もし、あなたが何らかの治療を受けている経過で
路頭に迷ったような感覚に晒されているのなら、治療の効果が出ているチャンスなのかもしれません。
しかし、強い不全感も伴いますので、ぜひ専門家に素直な表現で報告だけでもしておきましょう!
