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  • 執筆者の写真Miki

考え方を変える

うつ病の治療といえば、抗精神病薬や抗うつ薬などのお薬をイメージする人が多いかもしれません。


しかし、その効果はあまり期待できません。

なぜならば、プラセボ(偽薬)との比較検証などでも成績はよろしくなく、米国の文献などではプラセボの方がよほど効くと謳っているものもあるようです。


もし、現在服用中の方でうつ病が治らない、あるいは繰り返し発症してしまう反復性うつ病などを患って、なかなか社会復帰がかなわない方がいらっしゃったら、それはお薬以外の治療法を試す時期なのかもしれません。


また、ジャラジャラと手のひらから溢れんばかりの抗不安剤など服用されている方も要注意です。


薬神話の時代が利便性や即効性を謳っていますが、お薬が不満や不安、孤立感を解決してくれるわけではありません。そう考えると、お薬は「きっかけ」を与えてはくれますが、それ以上に「対話すること」の重要性を私の長い臨床経験から強調します。


あなたのこころが元気をなくしてしまう原因のひとつに、「視野の狭窄」があるかもしれません。それは、ほんの小さな世界(会社や学校、塾やサークルなど)で起きたことなのに、そこに執着して大きな視野で俯瞰的な評価ができなくなってしまうことです。







今日は、そんな物事の捉え方や考え方についてみていきましょう。



自分の弱みから教わること


自分の弱みについて考えてみましょう。


過去に負った心の痛手は弱みとなって、心に残る場合があります。


その弱みをつかれると、ガタガタと自分の自信がくずれていまい、

考えることもできず、動きがとれなくなってしまいます。


あるいは、その弱い部分をさらに傷つけまいとして、

むやみに相手を攻撃したり、非難したり、他人のせいにしたりすることもあります。


自分はどういうところに弱みがあるのか、よく調べてみましょう。


どのようにして、その弱みが発展していったのか、経過を追ってみましょう。


心の痛みは、痛みとして受け取り、やさしく看護してやりましょう。


こういった自分の弱みは過去のものであり、

今自分は、自分を保護することを知っており、回復に向かっているということを思い起こしましょう。


自分の弱みから教わることはたくさんあり、それを学ぶと、むしろ強みとなることがあります。







自分を知るという原点


カウンセリングにもいろいろあると思いますが、自己成長を促すものでは「自己洞察」を繰り返し訓練します。


その中に「人にさらしたくない弱い自分」というものが見え隠れします。

あるいは、他人から持たれやすい「自己イメージ」を必死に守ろうとして自分のキャラを演じ続けている人もいます。


例えば「破天荒なキャラ」「豪快で強気なキャラ」「不思議ちゃん」などがそうでしょう。


実を言えば、私自身がそうでした。


思春期頃から、なんとなく出来上がった「豪快で強気なキャラ」が自分で、打たれ弱く繊細な自分を見せることができなかったのです。…元プロ野球選手の清原さんなども似てますね。


キャラ立ちが先行して生きづらかったんですが、臨床で勤めているうちに専門的な同僚ナースに「本当の自分」を見透かされて、「ガラスのハート」という弱っちぃあだ名を付けられたんです。


これまでのキャラと真反対ですよね。

周囲もそのギャップを面白がって、私をいじるようになりました。


でも、私が苦しまなかったのは、「それが本当の自分なんだ」と受け入れて、むしろ自分からメールなどに「Glass Heart Miki」と売り込んでいました。


弱い自分を隠し続けるよりも、本当のかっこ悪い自分を周囲に受け入れてもらえることがすごく気持ちよかったのです。


弱い・かっこ悪い・・・だから、◯◯であるべきだ。

…なんて、思い込んでいるのは自分だけで、弱く・かっこ悪いからこそ、周囲が受け入れてくれた。そんなこともあるかもしれません。


あなたの周りに、私のように「コイツ、やってんな」と感じさせる人がいたら、教えてあげて欲しいです。


「弱くていいんだよ」って。




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