Miki
自分の人生は自分次第
おはようございます。
熊本のカウンセリングルーム「Mental Office ココカラ」です。
ココカラに寄せられる相談のなかには、過去にあった元同僚の失言や罵声に対して、何年経っても未だに「許せない」と思い続けている人もいます。

どうしても元同僚のことを思い出す度に胸が締め付けられるような苦しさを覚え、たったいま体験したかのような生々しい感情が沸き上がるのです。
もちろんこれまでにも、理不尽に怒られたり、嫌な言葉を言われたこともありますが、なぜかその同僚のことだけは許せない気持ちになるんだとか…。
なぜこんなに執念深く考えてしまうのか、どう乗り越えたらよいのかを教えてほしい。と、いう方々が少なからずいます。
こういった方が、元同僚さんの言動でいつまでも苦しんでしまうのは、自分にとって嫌なことをした相手へ「許せない」という気持ちをもつことは必然で、誰にでもあることです。 しかし、この「許せない」という気持ちを持ち続けていると、あなたの中で怒りや虚しい気持ちなど、常にマイナスな感情が付き纏ってしまいます。
それはあなたにとって精神的にもいいことではありません。 許すことは決して簡単なことではありませんが、あなたの心の状態をよくするためにも、許せない気持ちを解消する方法について紹介します。

まずは自分の心を楽にすることを目的にしよう!
長い間、「許せない」と思うほど、相手の人は酷いことをしたのだと思います。
許すことは簡単にできることではありません。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、マイナスな感情を抱き続けることは、あなたの神経をすり減らします。
相手に対して執着してしまうと、結果的に相手によって“振り回されてしまう”ことになります。
そう考えると、結局はあなた自身が「損」してしまいます。
誰かを恨み続けてしまう人生は苦しく辛いものです。
その執着から自由になれれば、ネガティブな感情から解放されて、自分の心が楽になります。 まずは相手を許そうと思うのではなく、“自分の感情を許す”という目的を持つようにしましょう。
“自身の気持ちを楽にしてあげる”ことこそが一番の最良の道です。 また、相手に対して許せない気持ちを抱いてしまう自分を責めないでください。
「そんな風に思ってしまうのもしょうがないよね」と自分に言い聞かせることです。
「相手を許せない」ことを「許す」ということは、自分の気持ちを楽にする「許し」へと繋がっていきます。
相手を許すためにきちんと自分の気持ちに向き合おう
まずは、自分の中に溜まっている怒りや悲しい気持ちなどをきちんと吐き出すようにしましょう。
自分を傷つけた相手に言いたいこと、なんで傷ついたのかなど、メモに書き出すことをおすすめします。
→『外在化』。脳内の考えやイメージを体の外に出力することで、悩んでいることが整理されていきます。
自分の中のマイナスの感情を吐き出すことで、心のデトックスにもなりますし、自分が許せないことの本当の理由が見えてくることもあります。 実は「許せない」という心理には、許せないのは相手ではなく、自分の心の中にある要因が原因となっていることがあります。
執念深く考えてしまうというあなたの気持ちの根本は、自分がコンプレックスに思っていること、経験上のトラウマなど、もしかしたら自分の何かしらの要因でより「許せない」気持ちを倍増させてしまっている可能性があるのです。
もしそこで自分自身の要因であることが分かれば、今一度向き合ってみることも大切です。

良い人もいれば、悪い人もいる
そもそも人は誰しも短所があります。そのことを前提に、完璧な人はいなくて、未熟な部分もあるんだ、と思うようにしましょう。
人間の価値観も様々ですから、一緒にいて楽しい人もいれば、不快な気持ちになる人もいます。
必ずしも自分と価値観が一致する人は存在しません。
もちろん「なんでそんなことを言うのだろう……」とイライラしてしまうこともありますが、そんな時は一旦感情で捉えるのではなく、「そういう人間もいるんだ」と、淡々と受け止められるようになれば、次第に許せない気持ちが解消できるようになるでしょう。
怒りや悲しみなどのマイナス感情を抱き続けてしまうと、今ある身近な幸せを見失いかねません。
まずはこれからの人生に目を向けて、自分にとっての幸せを最優先させて、過去のことは潔くおさらばしていきましょう!
まさに『ジギリ・バギリ・ソレッキリ』ですね。
ということで、 今日の合言葉は……
自分の人生は自分次第!
です。
