Miki
自分の顔の表情に責任をとる
女性はほとんどの方が毎日、鏡で自分の顔を見ていることでしょう。
男性はどうでしょうか。
チラ見ではなく、自身をチェックするようなことありますか。
…落ち込むだけなので、僕はしません(笑)

鏡を見る習慣を持っている方でも、自分の顔の“表情”に気を配ったことはありますか。
いつも悲しそうな顔をしていると、目がしぼみ、口がへの字になったり
頬が下がったような感じになります。
いつもイライラして怒っていたり緊張が続くと、眉間にしわができます。
大人になってからの顔の表情は
生まれもった顔立ちの上に自分でつくりあげるものです。
人間のできた人だと思う人の顔の表情を見てみましょう。
やさしさと愛情のある顔に違いありません。 年をとればとるほど、自分の顔の表情に責任をとる必要があります。
あなたは、歯をくいしばった、コチコチの顔ですか。
それとも、やさしい笑顔ですか?

▶︎ メラビアンの法則
メラビアンの法則は、1971年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱した概念です。
メラビアンの法則とは「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」ということを検証したものです。
コミュニケーションの要素を言語・非言語で分別し、その割合を示した法則で、しばしば「人は見た目が9割」と言われる根拠とされています。
しかし、その意味は拡大解釈され、間違った捉え方で拡散してしまっています。 正しく理解すれば、コミュニケーションの円滑化に役立つかもしれません。
▶︎ 3Vの法則(7-38-55のルール)
メラビアンの実験では、「『楽しいね』と言いながら、声のトーンは低く、不機嫌な顔している」といったような、言葉と表情、態度が矛盾している状況で、人はどんな印象を抱くのかが検証されました。

その結果、提唱されたのが「3Vの法則」というものです。
「言語情報=Verbal」
「聴覚情報=Vocal」
「視覚情報=Visual」の頭文字を取って命名されたもので、この3つのVが以下の割合で伝達するとされています。
つまり、言葉でどんなに「楽しい」と言っていても、態度や表情がつまらなそうであれば、「つまらなそう」という見た目の印象のほうが強く伝わるということを示したものです。
また、この割合から、「7-38-55のルール」と呼ばれることもあります。
▶︎ メラビアンの法則における3つの要素
1.視覚情報(visual)
55%と最も多くの割合を占める視覚情報とは、相手の態度や表情、目線やしぐさといった、見た目から受け取れる情報のことを指します。
これは、「ボディランゲージ」であり「非言語コミュニケーション」にあたるものです。
非言語コミュニケーションは、いわば“五感”を使ったコミュニケーションであり、言語以外の部分で相手の感情を読み取ります。
気持ちや想いと言った言語化が難しい情報を伝えることができ、スムーズな意思疎通を促すものです。
まさに「目は口程にモノを言う」ですね。
2.聴覚情報(Vocal)
聴覚情報は、相手が話している声の大きさやトーン、話す速さや話し方のことで、コミュニケーションにおける割合は38%とされています。
聴覚情報も、視覚情報と同じく「非言語コミュニケーション」です。視覚情報と合わせると、その割合は93%!?
つまり、コミュニケーションのうち9割以上は、非言語コミュニケーションの情報が占めているということになります。
3.言語情報(Verbal)
7%の割合となる言語情報は、相手の話している内容や言葉そのものの意味を指します。
言語情報によるコミュニケーションのことを「言語コミュニケーション」といいます。
確立した言語を使うことで、明確に情報を伝えられることが特徴です。
ただし、非言語コミュニケーションに比べると気持ちや感情を伝えることが難しく、言葉だけのコミュニケーションでは、言いたいことがうまく伝わらないこともあります。
SNSなどで起こるトラブルのほとんどが、この情報不足に由来していますね。

・・・これは、V3。
コミュニケーションに関連した講演などで、話をする時にいつも出しますけど、ウケた試しがない。
世代的には、好きなんですけど。
「ブイ スリャァァッ!!」
▶︎ メラビアンの法則の正しい考え方
俳優の竹中直人さんが、お若い頃にネタでやられていた「笑いながら怒る人」をご存知でしょうか?
実は、メラビアンの実験で検証されたものに「笑いながら叱る」というものがありました。
この場合、相手はどのように情報をとらえるのでしょうか。
3つのVで考えてみると…
視覚情報:笑っている、明るい表情 =ポジティブ
聴覚情報:低いトーン、怒った声 =ネガティブ
言語情報:叱られている内容や言葉遣い =ネガティブ
55%を占める視覚情報が「笑っている」という情報になるので、受け取った側は「怒っていない」という印象が強くなります。
もちろん、話の内容が怒っていることには変わりありませんので、「怒ってはいるけど、本気ではない」と捉える人が多かったと言うものです。
そのほかにも「不満そうな表情で褒める」や「不機嫌な声で「ありがとう」と言う」などがありました。
冒頭にもお伝えしましたが、メラビアンの法則はしばしば「人は見た目が9割」と言われる根拠とされています。
しかし、「言語コミュニケーションよりも非言語コミュニケーションのほうが重要」だとか、「話の内容よりも見た目や第一印象のほうが大事」という捉え方は誤解であって、拡大解釈です。
メラビアンの実験は、「行為や反感などの感情を伝えるコミュニケーションで矛盾した情報発信がされた場合、聞き手はどの情報を優先させるのか」を検証したもので、全てのコミュニケーションにあてはまるわけではありません。
あくまでも「感情を伝えるコミュニケーションにおいて」という限定的な状況で得られた結果であり、このことはメラビアン自身も明言しています。
この法則が画期的なのは、コミュニケーションにおける発信を「視覚・聴覚・言語」の3つに分けて捉え、この3つのVを一致させることで相手に的確に感情を伝えられると示した点です。
例えば、相手が自分の話に対してつまらなそうな顔で相槌を打っていたら、誰しもいい気はしないのではないでしょうか。
話の内容そのものが重要であることに間違いはありません。
言葉が不要なら、対話がジェスチャークイズのようになってしまいますよねw
しかし、身だしなみや態度、表情やボディランゲージといった非言語コミュニケーションで相手に好意を伝えることで、メッセージをさらに強化し、齟齬なく伝えることができるというのがこの法則の本質だったんです。
メラビアンの法則を正しく理解し、コミュニケーションに活かすことでビジネス・接客・面接・恋愛など、日常生活でも様々なメリットを得ることができます。
まずは、自分の顔・表情が相手にどのように映っているのか・・・
私も確認しておきますwww!
