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  • Miki

自己決定とモチベーション

▶︎ 弱味にスイッチを入れられたとき


私たちの身近な人や肉親は、私たちの弱いところをよく知っており、その弱みにスイッチを入れることもできます。


スイッチを入れられると、私たちは前と同じように反応してしまいます。

長い間、積み重なった古い反射的な行動は、なかなか変わりません。 かかってくる電話一本、目つき一つ

言葉の一言が私たちのバランスを崩してしまいます。

あの人たちの自分への評価を変えようとするのはやめて、

あの人たちの不全な行動パターンから自分を切り離しましょう。


あの人たちの行動パターンは、あの人たちのものです。その行動パターンにどのように反応していくか、どのような影響を自分の中に取り入れていくかは自分のもので、自分で決めることです。


相手にふり回されないで自分で判断し、決定していく力を身につけていきましょう。




▶︎ 自己決定理論


私たちは、人生の中で絶えず自己決定を繰り返しています。


この夏休み期間に、「勉強しなきゃ」と思って自発的に努力する人もいれば

家族などに「いい加減、勉強しなさい!」と押し付けられて仕方なく努力を始める人も…


この場合、前者を「内発的動機づけ」といい、後者を「外的動機づけ」と表現します。


内発的動機づけは自分でやる気になること、外発的動機づけは自分の外にあるものによってやる気になることです。


基本的に「外発的動機づけ」よりも「内発的動機づけ」の方が高いパフォーマンスや学習効果を得られる傾向にあります。


先生から出された宿題やご褒美のために頑張った(外発的な)学習よりも、自分で興味を持ち、やりがいも感じている(内発的な)学習の方がより高い効果が得られるのです。


しかし、動機づけとして導入しやすいのは「外発的動機づけ」です。

自分や他人にやりがいを感じさせることより、褒美や罰で行動を促すほうが簡単なのです。


これまでの話では外発的動機づけと内発的動機づけを別々に分けて考えたものでしたが、もし、この2つがつながっていたらどうでしょう。


まずは簡単な「外発的動機づけ」からはじめ、だんだんと「内発的動機づけ」を促していくことができるとしたら・・・


このような展開を支える理論が今回のテーマ「自己決定理論」です。


自己決定理論は、人間の基本的な3つの欲求を挙げ、それらをベースに外発的動機づけから内発的動機づけまでを5段階に分けています。



▶︎ 自己決定理論と3つの基本欲求


自己決定理論の根幹を支えるのは、以下の3つの基本欲求から成り立ちます。


有能さ:自分の能力とその証明に対する欲求。 関係性:周囲との関係に対する欲求。 自律性:自己の行動を自分自身で決めることに対する欲求。


特に「自律性」の欲求が重要だとされます。


これら3つの欲求が満たされていくことで、人は内発的動機づけや心理的適応を促進させると言われます。


最初は親にやらされていたピアノ教室。

しかし少しずつ上手になっていったり(有能さ)、

友人と一緒に学んだり(関係性)、

好きな曲や題材を奏でることが許されたり(自律性)していくうちに、「やりがい」を感じていきます。



▶︎ 自己決定理論の5段階 〜 外発的⇨内発的へ 〜


自己決定理論では外発的動機づけから内発的動機づけまでを

5段階に分けて説明しています。


基本的には「自律性」が高まっていくに応じて段階が進むことになります。

また、最底辺は「無気力」とし関心のない様を表現していますが、動機づけはそれ以降の5段階を指しています。


① 外的調整

第一段階「外的調整」は完全なる外発的動機づけの状態です。 「言われたからやる」以上でも以下でもない段階になります。

外的な報酬・罰によって意欲が決定される状態です。


② 取り入れ

第二段回「取り入れ」では、義務感を得て行動します。 自分がやらなくてはいけないという意識、ノルマ意識が芽生え、指示されなくても行動できる状態です。

報酬や罰だけでなく、自身の評価に対するプライドや他者との関係性を考慮する段階となります。


③ 同一化

第三段階「同一化」の状態では、その行動を当然のこと、自分のものであると認識します。 その行動の必要性も十分に認識しており、その必要性によって行動する段階といえるでしょう。


④ 統合

第四段階「統合」では、自身の目的や欲求とその行動の価値が一致してきます。 内発的動機づけに近い状態です。

ここまでくると積極的な行動が期待できます。


⑤ 内発的動機づけ

第5段階でとうとう「内発的動機づけ」に至ります。 その行動自体にやりがいを感じ、楽しんで行動する段階です。

結果的に高いパフォーマンス、学習効果が期待できます。



以上が自己決定理論によって規定される内発的動機づけまでの5段階です。



▶︎ 高いパフォーマンス = 「3つの欲求」を高める


「有能さ」についてはそれを実感できるようなテストやランキング表、ほか学習に対してポイントや自己評価をつけたりすると良いでしょう。


「関係性」は他者を学習に利用することで高まります。 一緒に学習するのもいいでしょう。また「他人に教える」ことで「有能さ」も同時に高められるかもしれません。


「自律性」については選択がキーワードになってきます。 体系的な学習をしていく時、最初はテキストに沿って進めていくかもしれません。


最初はそれでいいのですが、ある程度基礎的な知識や技術が習得できてきたら、次は自分で何を学ぶか決めていってみましょう。


ゲームのキャラクターの育成計画を練るように、自分の学習をコントロールしているという感覚を得ましょう。



▶︎ スランプ時 ⇨「なぜ学習するのか」を問いかける


「なぜ自分がそれを学習するのか」を問いかけ続けるのも大事です。

最初のうちは、報酬や義務感、必要性が答えになると思います。


しかし段階が進むと、自分の人生の目的や価値観、そもそも楽しいから、といった答えが浮かんでくるようになります。

自身へ問いかけることによって、これらの変化を認識することが大切です。



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