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  • 執筆者の写真Miki

自律神経って何?

猛暑が続いています。

こんな時季には、何かと体調も崩しやすいものです。


病院を受診しても原因がハッキリしないとき、「ストレスから来るものでしょう」と言われ、病名として“自律神経失調症”などと診断されることもあります。


ポピュラーな病名?に感じますが、そもそも「自律神経」って何でしょうか。


そんな分かるようで、分かりにくいところをご紹介したいと思います。


▶︎ 自律神経とは


循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整するため、自分の意思とは無関係に24時間働き続けているのが自律神経です。


自動的に反応する神経のため、呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などの機能を無意識に調整していて、生命維持には欠かせない機能になっています。


この自律神経は、交感神経副交感神経という逆の働きをする2つに分かれています。

基本的に活動時は交感神経、安静時は副交感神経が働いてくれます。


自律神経 = 交感神経副交感神経

活動時 = 交感神経 副交感神経

安静時 = 交感神経 副交感神経




▶︎ 自律神経失調症とは


これらが互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れることがあります。


ストレスなどが原因で、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れて出る様々な症状群をさします。


▶︎ 原因


これらの発症原因として、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天的要因などが挙げられます。そのほか、身体疾患に付随して発症するケースもあります。


▶︎ 症状


全身的症状として倦怠感、眠れない、疲れがとれないなど


器官的症状として頭痛、動機や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷え、生理不順、口や喉の不快感、頻尿、残尿感、発汗、肩凝りなど多岐にわたります。


精神的症状として情緒不安定、イライラや不安感、抑うつなどの症状が現れることもあります。


▶︎ 治療


基盤になる身体疾患があれば、それに応じた治療を行います。


心身のストレスに起因する自律神経の乱れには、可能な限り環境の調整を行います。

十分な睡眠を取って休息を図ること、生活リズムを整えること、過度の飲酒やカフェインの過量摂取などの習慣を改めることも重要です。


対症療法として自律神経調整薬や抗不安薬、睡眠薬などが用いられますが、依存性の問題があるためベンゾジアゼピン系抗不安薬の長期使用は推奨されません。


背景にうつ病や不安症がある時は、SSRIなどの抗うつ薬も使用されることがあります。


Mental Office ココカラでは、森田療法や認知行動療法などの心理療法を行っています。




▶︎ 自律神経を整えるためのポイント


1.生活のリズム

自律神経失調症を克服するためにはONとOFFのスイッチを自身で見つけることがとても重要になります。


このスイッチの切り替えとして、よく言われるのが、朝日を浴びる、食事の時間を決める、湯船に浸かる…などです。


自身のON(=交感神経/活動する)、OFF(=副交感神経/休む)の切り替えスイッチをみつけましょう!



2.呼吸(リラクゼーション)

自律神経が乱れると呼吸が浅くなりがちです。


呼吸は呼気(息を吐く)と吸気(息を吸う)に分けられ、呼気では副交感神経、吸気では交感神経が働くきます。


お風呂に入ると「ふ〜っ」と息を吐きますよね。

逆にジェットコースターが登って緊張している時は息を吸い込んでいるかと思います。


そのため、落ち着きたいときにはただ深呼吸するのではなく、ゆっくり息を吐くことを意識するとリラックス効果を強化できます。



3.ストレスを抱え込まない

心理社会的ストレスを一人で抱え込まず、周囲の人に相談するなど適切な対処法を身につけることが大切です。


また、上記のように心身をリラックスさせる方法を見つけることも予防につながります。


十分な睡眠、バランスの良い食事を心がけ、生活リズムを整えて、適度な休養や運動をすること。


自律神経の変動に過敏でとらわれやすい人は、無理に体調をコントロールしようとせず、自然な調節作用に委ねることを促す森田療法が参考になるかと思います。




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