Miki
言い訳を許す
こんにちは、熊本のカウンセリングルーム「Mental Office ココカラ」です✨
今日は、他人の「言い訳」を許すことを学びましょう。
私はどちらかと言うと理想追求型人間で、完璧主義に準じた癖を持っていますw
そのため、他人の言い訳も一切許さず、善か悪かのどちらなのか、白黒きっちり結論を出したくなる傾向にありました。
しかし、経験や年齢を重ねていくと、ふと気づくのです。
他人の四方を囲って、「ごめんなさい」と言わせたところで、何の意味もないのだと。

▶︎ 言い訳を許すとチームが伸びる。
人は何かしら目標に取り組むとき、「無意識のうちに防衛本能として言い訳を探してしまう生き物である」という認識を持つことが大事です。
例えば、ダイエットをしている時に友達に強く誘われて
カロリーの高いものを食べてしまったとします。
この人は、期限が来た時にダイエットを失敗したとしても、
「あの時あの人に誘われたから。」という言い訳を手に入れたことになります。
また、上司と会議室で面談をして新たな目標を与えられた部下がその目標を達成できなかったときも・・・
「あの時は上司と二人きりで言い返せませんでしたが、本心では無理だと思ってました。」
この人はこんな言い訳を使えるのです。
まさに後出しジャンケンのような「イタチごっこ」の始まりです。
以前の私のように、これを嫌う理論派の人は事前に「言い訳」の内容までを推測して言い逃れできない状況を作ってしまいます。
しかし、「言い逃れできない状況」が必ずしも、前向きに進められるでしょうか?
むしろ、逃げ場を失ったネズミが猫を噛むように、やぶれかぶれで反撃に出ることも。
追い込まれているのが、職場の後輩などであれば「辞表」を出してしまったり
ひどい場合では、「パワハラ訴訟」や「自殺問題」にもなりかねません。
「正論」が行き過ぎると、人を追い込みます。
時としてそれは、ハタから見れば「過剰な正義」で、
単なる自分のエゴを押し付けているようにも映るのです。

▶︎ 1つ見逃して、2つ約束する
子育てでも応用できる習慣です。
子どもたちは未熟なので、どうしても、ついつい、適性行動から脱線してしまったり、逆効果なストレス対処法を実行してしまったりします。
そうしたときに、その子(人)を責めてもやっぱり効果はありません。
大切な事は、お互いの「分かって欲しい」と言う強い願望を
名刺交換のようにスッと交換し合える事です。
善か悪かなどは、あまり関係ありません。
十分な言い訳を聞いてあげましょう。
対象者の言い訳のうち、1つは受け入れてあげましょう。
「分かりました。◯◯だったんですね。」と復唱してあげると、
相手も「分かってもらえた」と実感できます。
それから、適性行動につながるようなヒントや要求を求めます。
「私たちも気をつけますので、あなたは今度から◯◯や〜をやってもらっていいですか?」
このときに「一緒にしよう」と言う気持ちが言葉に出れば、チーム力は上がります。
人は自分がしたくないことや押し付けられたことを実行するのは嫌いますが、
嫌な事はみんなで分担しよう、一緒にしようと声をかけられると心が動きやすいものです。
このように、正論だけで押しつぶすのではなく
1つは見逃しつつ受け入れ、2つの要求を通してみると、うまい具合に話が進められます。
慣れるまで、少々抵抗感があるかもしれませんが、
周りからの評価もグンと上がってきますので、理論派のあなたには得があるかもしれませんね。
