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  • 執筆者の写真Miki

追い詰められたとき

熊本のカウンセリングルームといえば、Mental Office ココカラです!


当社には、精神的に追い詰められた方々が相談に来られます。


ときには、「死にたい」といった深刻な悩みを抱えた方もいらっしゃいます。


最近、相談に応じていて思うことですが、特に若い世代の方々に「自信のなさ」や「自分が愛されている」といった充実感の不足を感じてしまいます。


昔から、乳幼児期のアタッチメント、いわゆる愛着の形成が要因として考えられてきました。


そんなわけで、今日は追い詰められたときでも、役に立つ話をしたいと思います。




▶︎ アタッチメント


生まれたばかりの赤ちゃんは、全く無力の真っ白な状態ですが、すぐに母親(養育者)から授乳や頬ずりなどの働き掛けを受けます。


生後3カ月ごろには誰かがあやしたり、ほほ笑みかけたりすると、赤ちゃん自身がほほ笑むようになります。ですが、この"3カ月のほほ笑み"は誰に対しても反応するものです。


一方、生後6カ月になると、乳児は母親とそれ以外の人を区別できるようになります。


これがいわゆる"人見知り"です。


あまり知られていませんが、乳児は、泣いたり、むずかったりすることで、自分が何をしてもらいたいかを伝えようとしています。


母親(養育者)がこれらの行動に対し、授乳やおむつ交換、抱っこなどで応じると、乳児は満足感と安心感を得るのです。


そして、これらの対応を繰り返すことで、乳児は「自分の望んだことを望んだようにかなえてくれる」と感じ、周囲の人や世界に対しての安心感や信頼感を得て、自分の身を任せられるという感覚が生まれるのです。



この感覚を、米国の心理学者エリクソンは"基本的信頼(感)"と呼びました。


乳幼児期の心の発達で最も重要な課題は、この基本的信頼(感)を得ることなのです。


乳児期にこの感覚が十分に育まれないと、子どもは成長してからも自分を固定的に捉えることができず、「自分は他人から大切にされる存在である」「困った時は周囲が助けてくれる」「努力すれば何でもできる」といった感覚、"自己肯定感"と言いますが、これらを得ることがとても難しくなります。


▶︎ 基本的信頼


基本的信頼感は2種類に分けられます。


▶︎自己肯定感

自己に対する信頼とは、私には生きる価値がある、私には愛される価値があるといった信頼です。

よく「根拠のない自信がある!」という方がいますが、これは心理学的には自己に対する信頼が強いと言い換えることができそうです。

皆さんは、なんやかんや言って、自分はやっていけるという自信はありますでしょうか。

もし、ある場合は自己に対する信頼が強いと言えそうです。


▶︎ 対人的信頼感

他者に対する基本的信頼感とは、社会や他人に対する信頼で、性善説のようなものです。

皆さんは、人間は基本的には信じられる生き物だという感覚はありますでしょうか。

もし、ある場合は、他者に対する信頼が強いと言えるかもしれません。




▶︎ アタッチメントの再構築


乳幼児期に望ましい環境で育てられなかったからといって、諦める必要はありません。


成長していくなかで作られる新たな家族や友人などに基本的信頼感を宿すことは可能ですし、多くの場合はそうなっていくでしょう。


もちろん自殺願望や希死念慮などは、いくつかの理由が複雑に絡み合った結果として至ってしまう行動であり、基本的信頼感だけで引き起こされる訳ではありません。


しかし、いよいよ死と対峙した時に、その人を「生」の世界に引き戻せる最大の力が、その人の持つ基本的信頼感であることは確かです。


「死にたい」という気持ちを自分だけで処理し続けていると、その葛藤が頭痛や不眠などの身体症状として現れます。


そして、その症状が抑うつ症状となり、やがてはうつ病へと進んでいきやすいのです。


その点、家族や友人など“他者”に心の中のネガティブな思いを吐露すると、自分一人で処理していた葛藤が解放されるので、それまでの負担が大幅に解消されます。


話せる家族や親友がいないなら、そんな人ほどカウンセラーを利用してほしいと思います。


精神科医や心療内科医なども同じだと思う人もいますが、彼らは職業柄、ひとりひとりの話を長く聞ける時間的余裕を持っていません。


Mental Office ココカラでは、あなたの孤独感を解決・改善する方法を一緒に考えていけます。


すぐに解決はできなくとも、あなたがそう望むのであれば、少しずつ改善されていきます。


一人で悩んでいないで、まずは無料のLINE相談でつながりを作りましょう!


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