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  • 執筆者の写真Miki

違いを受け入れる努力

自分が正しいのに、相手にまちがっていると言われたらどうしますか?

自分の正しさを証明しようと必死になったことはないですか?


母親、父親、友人、仕事仲間など・・・・

相手が自分の正しさを受け入れてくれなかったら・・あなたはどうします?



イライラして、黙ってしまいますか。

カ~ッとなり、声を大きくしていきますか。

大声で怒鳴りますか。



そして・・・・

感情のコントロールがとれなくなります。


相手と関係性が崩れ、ストレスがたまります。

体調不良、不眠、心が不安定になります。 相手は、相手の信じている考えをもつ権利があり、自分は自分の考えを信ずる権利があります。



相手の考えの中にも境界線と権利があることに気づきましょう。

同じく、自分の考えにも境界線と権利があることに気づきましょう。 お互いの意見の違いを“違い”として受け入れる努力をしましょう。



▶︎ アサーションへの第一歩


以前ご紹介した「アサーションスキル」をうまく活用するために必要なものを改めてご紹介します。


思春期によくある「反抗期」と呼ばれる現象について、私自身の体験談を交えながらお話ししたいなとおもいます。


反抗期とは大人になる準備として、社会的に自立する過程において「自分が正しい」と盲信して、利己排他的な行動に偏りがちです。


つまり、自分にとって得になる情報だけをかき集め、批判的なものや共感しないものには、トコトン対立して排除してしまう…という極端な思考です。(※あくまで私の体験談です



さらに、それを大人が言って聞かせようとしても難しいことが大半かと思います。


当人もどうしていいかわからないままに「大人の指示に従うのは違う」と感じています。

・・・結果的に苦しんでるんですけど、その事実を受け入れません。



親は子への関心、子は親への関心を持っていますか。

「◯◯だと思う」は、想像でしかありません。直接、聞いてみる勇気を互いにもちましょう。


▶︎ 子どもたちの家庭内孤立という問題


他人事だと思っている大人もいるかもしれません。


「うちの子は・・・」と主張する家庭に限って…云々と、よく批判的に言われますがそれが何故なのかというと、大人は我が子の1日の過ごし方をどれだけ把握していますか?


今の時代、子どもたちも個別の部屋を与えられることが多いでしょう。


一度、部屋に入ってしまうと大人はその「部屋にいるはず」という憶測でしか把握していませんし、仮にそこにいたとしても何をしているのかどんなことに関心興味を持っていて、どんな人たちとネットなどで通じているか・・・など、分かっているようで分からないことだらけなのです。



実は親子共々、すでにアサーションの失敗がここに現れています。


親は、「そんなハズない」と盲信し、“わが子を信じる”という大義名分によって子を放置しています。


子は、自身の考えに賛同し共感する情報だけを都合よくかき集め、自立した気持ちを抱きはじめます。すると、“親に心配をかけない・迷惑をかけない”という大義名分で、親と心理的距離をどんどん離していきます



当人(子)が、いざ「困った」と追い込まれた時には、親には話せず、家庭内で孤立して対処できないまま心の闇が大きく膨らんでいってしまう。


・・・そんな問題が今溢れているのです。 ホントに。



アサーションを機能させるためには、相手に対して無条件の関心を持ち、コミュニケーションをしっかり維持することが必定です。


ココカラ でも「最近、両親と話した記憶はありますか?」と質問すれば、平然と「2〜3年話していません。」と答えられることがままあります。



明らかなコミュニケーションの不足。

「家族」という社会集団の機能不全。


改善できるのは、互いの「対話」です。それが心理的距離を詰める特効薬となります。



▶︎ 傾聴スキル


コミュニケーションにおける「傾聴」とは、以下の要点を大切にしましょう。


1.共感的理解 (empathy, empathic understanding)

相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。



2.無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)

相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに聴く。

相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心を持って聴く。そのことによって、話し手は安心して話ができる。


3.自己一致 (congruence)

聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する。分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。



頭ごなしに親の価値観で善悪を押し付けると、子はさらに距離をおきたがります。


親は、子の嗜好や考え方に関心を持ちましょう

良い・悪いは子が決めるものですので、「そうするとどんなことがデメリットになるかね?」など、質問で考えさせる時間を与えましょう。子は、「考える」ことで自問自答し、成長します。



子は、親に問答を通してどこまで共感してもらえるか、自身の考えやアイディアをプレゼンしてみましょう。答えに詰まった質問などには「うるさい」ではなく、「一度持ち帰ります」とアイディアを保留する技を学びましょう。



家庭内における誤った心理的距離が、家族の機能を狂わせ、お互いの誤解を強め、バラバラな環境(家族間の機能不全)で苦しむケースが、20代前後の若い世代に多く散見されます。



子から見ればいかに「毒親」でも、誠意を持って話せばきっと「親」として覚醒できるのではないかとカウンセラーは思っています。


それが親子の絆を復活させ、毒親への薬となれば…と考えます。


健全な親を演じている大人も、我が子の趣味嗜好にもっと関心を持ち、子にとってプラスとなる会話を増やしてほしいと願います。


いつでも相談に応じますので、お悩みの方はご相談ください!


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