Miki
面の皮を厚くしたい
こんにちは、熊本のカウンセリングルーム「Mental Office ココカラ」です✨
先日、無料LINE相談でクライアントの方から、以下のように要求されました。
”私は、人がどう思うかをとても気にします。 人がどう思うかを気にしなくなるように面の皮が厚くなりたい。
どうすれば面の皮が厚くなりますか?”
大抵、このように悩むかたはグルグル回っておられることが多い。
実は、クライアントが自分で人間関係のダンスを踊っていることに気づいているだろうか?
例えば、相手が強く出てきたら、萎縮してしまう。
逆に、相手が自信なく対応してきたら、自分が一歩先に出ようとする。
そのように、相手によって自分自身が態度を変えていないだろうか。
以下は、高名な坊さんの言葉を引用ですw
”真実とは、遥か遠くにあるものではない。
あなたの心の中に真実はあるもの。
どうしてあなたは、自分の中にある真実を求めないのか。”
クライアントが周囲に振り回されたくないと考えている理由、そして、真実はあなたの中にあります。
遥か遠くに求めず、自分の真意を探して見てください。

▶︎ 人見知り
前述したものによく似た構造で、「人見知り」という機能があります。
「人によく思われたい」と欲張った考えが強いと、それに見合った自信が保てず距離を置こうとしてしまう心理が行動に現れます。
「嫌われたくない」と願うほどに、消極的な対応を選択してしまって、かえって不自然な態度を示すこともあるでしょう。
“どうやったら人見知りは治せますか?”
答えは簡単です。
気に入られようとしないことです。
そもそも他人は、そんなに私たちのことに関心がありません。
なぜなら、他人も私たちのように自分のことで精一杯だからです。
看護師を長くやっていると、女子文化にさらされます。
「嫌われたら怖い」と、集団をこわがる人がよくいますが、最初から嫌われてます。
他人は、他人をよく思わない?
そう考えれば取り繕う理由もないので、はじめから本来の自分で接することができるという考え方もあるものです。

▶ リーダー適性
もともと職場はお友だちつくりの場ではないんですが、時に学生の延長線上にいるような錯覚にとらわれがちです。
劇場版鬼滅の刃で話題になった煉獄さん。彼のような上司が欲しいという声を聞きます。
同じように、人に好かれる者が上司になるべきという人もいますが、それも間違っています。
煉獄さんのように、一手に重責を背負い部下を守れば、それが当たり前になってしまい部下たちは育ちません。失敗を知らない組織が生まれてしまうのです。
また、好かれる人は、同僚や後輩を気遣って指導ができません。
ついつい自分で先に手を回したり、成長のきっかけを獲ってしまいます。
好き嫌いに別れれば、贔屓される・されないが事実的になくても、歪んだ視点で批判されることは必至です。
会社におけるヒエラルキーで、健全な威厳を保てない人格はかえって混乱を起こしやすく、士気もあがらなくなります。
労働時間外のプライベートタイムを利用して、部下とコミュニケーションを図りたい上司もいます。普通に接していれば苦痛はありませんが、いつの間にか「俺の時はこうだった」とか、「そんなやり方じゃだめだ」とか、批判する上司がいますよね。
現場のことは現場が一番詳しいのです。
スマホの新機種が年々更新しているように、現場も年々変化していきます。
それを知らずに昔話を語ることは、スマホの活用方法を悩んでいる人にガラケーの知識を教えるようなもので、迷惑でしかありません。
よく、社員の士気をあげるために飲み会などのイベントを多用する職場もありますが、いずれ形骸化され参加することも強制されるような、マンネリ化を起こしやすいもの。
何か褒賞とまではいかなくても、ケーキやデザートなどを差し入れる人もいますが、それだけでは満足いかなくなれば、どんどんエスカレートしていきやすいばかりか、褒賞なしでは動きが悪くなる組織になっていきます。
真の有能な上司とは、部下の答えが出るまで待てる人です。その間、要請された協力には、惜しみない協力をしてくれる人です。
人気のある人をみれば孤独を感じたり、自分の歩み寄りが足りないのかも…と、悩んだりしますがそこはグッと我慢。
できることは、「協力できることはあるかな?」という伺いをたてることだけです。
そもそも、組織運営とは長期的戦略ですので、焦るばかりで我慢できないことには、リーダーに向きません。

▶ 真実は己の胸中にあり。
①他人の顔色ばかりをうかがい、本来の自分が出せない。
②初対面の人にうまく接することが苦手。
③リーダーなのに、うまくまとめられない。
自分が抱える問題がなぜうまくいかないのか。それは大抵の場合、自己欲にまみれていることに気づいていないからだったりするもの。
本当の自分の考えを自分に問えば、おのずと答えも見えてくるかもしれません。
目的は正しくても、方法を誤っていることもよくあります。
素直に誠意をもって、向き合うことが何事にも大切なんですね。